自分を犠牲にしない生き方

「より少なく、しかしより良く」

自分が望む生き方を決める

 同じ仕事をしているのに、毎日充実しながら働いている人もいれば、会社にいるのもつらくて早く家に帰りたいとばかり思っている人もいる。

 一体この違いはどこから生まれるのか?

 やる気の違いとか能力の違い?

 そうではない。

 それは、仕事に対する考え方の違いによるものだ。

 仕事が充実しているのは、お金がたくさん手に入るとか、地位の高い人から評価されるからではない。

 自分が心から本当に手に入れたいものを決めて、そのために日々の生活を全力で生きているからだ。

 逆に、与えられた仕事をただこなしているだけでは、目の前のチャンスを逃してしまい、いつまでもチャンスを逃してしまうのだ。

 そもそも、会社にいるのがつらかったり、早く家に帰りたいと思っているなら、それは仕事に対する見方が問題なのだ。

 いまの仕事をしっかりと見つめて取り組んでいるか、日々の目標をしっかりと立てて取り組んでいるのか。

 今すぐにでも改善できることはいくらでもあるのだ。

 しかし、目的なく毎日を過ごしていれば、人は苦労してまで変わろうとしなくなる。

 新しい見方をするための勉強をおろそかにしていたり、周りに流された生活を送ったまま何年も時間だけが過ぎていってしまう。

  そうなれば、仕事に対する熱意もなくなっていく。

 その結果、仕事をすること自体が苦痛で仕方がなくなってしまうのだ。

 では、どうすればいいのか?

 それは、お金や生活の不安などは一切忘れて、自分が望む仕事の仕方や生き方を思い描くことだ。

 どんな時でも、自分の人生は自分で考えたようにしかならない。

 今の仕事を選んだことも、さらに対してどのように感じているのかを決めているのは、すべて自分なのだ。

 だから、まずは自分が望むことを明確にして、それを実現するために日々の生活を過ごすと決めることが最も重要だ。

 

続かない自分を変える習慣

 何をやっても長続きしないという人がいる。

 その原因はなんだろうか?

 それは「考える習慣」が身についていないことだ。

 何かを始めるのは簡単だ。

 思いついたものをとにかくやってみればいい。

 しかし、これがなかなか続かない。最初は気合を入れて日記をつけたり、筋トレをしようと決心する。

 しばらく続いても、気がついたら二日に一度、三日に一度、終いにはやっていたことも忘れてしまうのだ。

 たいていの人は、そこでなぜ続かなかったのか?を考えることをしない。

 目標設定が間違っていたのか、ほかに邪魔になるものがなかったか、それを続けたら、どんないいことがあるのか、それらを始める前にしっかりと考えて決めるのだ。

 多くの場合、いまの環境があなたの行動を決めている。

 仕事が忙しければ、じっくりと勉強や運動に取り組む時間はとれない。

 なのに、少なく限られた時間をいかに有効に使うのかを考えることをしないのは、ただ流されてしまっているからだ。

 帰り道についついスマホでユーチューブ動画を見ていないか?

 フェイスブックやインスタをただ受け身に見ていないか?

 パチンコなどのギャンブルに時間を費やしていないか?

 新しいことを始めるには、まず最初に、いまやっていることをやめて時間を作らなければならないのだ。

 そして、自分が本当に望むことを自分で決定することだ。

「仕事が長くてつらい」を一瞬で変える方法

 もし今すぐ営業成績を上げたいと思ったら、「早く帰りたい」と言うのをやめることだ。

 代わりに、「もう終わりなの?」という言葉を使うことだ。

 あなたが仕事を終わらせて、早く帰りたいと思ったら、口には出さなくてもお客様に必ず伝わる。

 そういう社員が一人でもいる会社には、自分の悩み事を相談したり、解決してもらいたいとは思わないだろう。

 お客様が来なければ、会社は成り立たない。

 そうなれば、あなたの給料も減ってやる気もなくなっていく。どうせ働いても給料が上がらないのだから、さっさと家に帰りたくなるのだ。

 そして、あなたは必ずと言っていいほど、上司や会社の陰口を叩くようになるだろう。

 でも、原因はそこではない。

 あなた自身が、目の前のお客様や仕事から目を背けた結果が、いまの自分の状況なのだ。

 いま目の前の仕事や人にだけ目を向けてみよう。

 いま自分がやることはなにか?

 目の前の人はどんな悩みを持っているのか?

 意識を集中させて、思いついたことから即行動に移すのだ。

 そうすると、次から次へと足りないものが出てくる。

 それを一つずつこなしていくうちに、気がついたら何時間も経っているのだ。

 「え?もう終わりなの?」と消化不良を起こしてしまうくらい、充実感に満ちているのが感じられるようになる。

 たとえすべてが終わらなかったとしてもかまわない。

 なぜなら、次の日にやることがすでにわかっているから、明日が来るのが楽しみでしょうがないからだ。

 そんなあなたの営業成績があがらないはずがない。

 とにかく自分のやることが明確になって、ゲームをクリアしていくように活き活きと仕事をしている様子を周りは必ずみている。

 そうゆう雰囲気を持った人には、自然と人が寄ってくるのだ。 

 むしろ、今度はやりすぎに注意しないといけない。

 楽しすぎるからといって、オーバーワークだと気づかないほどつづけていたら、心と体のバランスが崩れてしまうからだ。

 しっかりと目標に集中しつつ、新しいアイデアや心の安定を保つために、ゆっくりと休んだり、大切な人との時間を過ごすことだ。

 一見成功するには遠回りかもしれない。

 けれど、あなたが健康で充実した生活を送れば送るほど、喜ばせることができる人も増えていくのだ。

一生の仕事の見つけ方

 あなたには、時間を忘れてやってしまうことがあるだろうか?

 もしあるとしたら、あなたは幸運だ。

 なぜなら、それが一生の仕事になる可能性があるからだ。

 やりたいことが見つからないという人は、昔から周りの期待に応えようと努力してきた。

 それなりの地位についている人もいれば、思った通りの仕事につけていない人もいる。

 しかし、すべては自分で選んだのだということを自覚しないと、どんなことをしてもやりたいことは見つからない。

 周りから言われたからだとか、儲かりそうだという理由でやっていても、いずれ行き詰まる。

 なぜなら、自分が「これはやりたいことじゃないな」という感覚は、どんなに頭で考えても変えることはできないからだ。

 では、どうすればいいのか?

 それは、あなたがすでに無意識にやっていることに目を向けるのだ。

 例えば、ふだん時間があればやってしまうことはないか?

 明日仕事があるけど、辞められずについやってしまうことはあるか?

 自分の行動を見つめなおして、探し出してみることだ。

 例えば、僕は昔から学校の机に落書きをよくしていた。覚えたい歌詞があったら、授業中でも夢中で書いていた。

 大人になってからは、手帳に思いついたことをすぐに書くようにしている。読者をしていると、自分がいいと思った言葉やアイデアを書き留めてしまう。

 だから、自分には何かを書くことが向いているのだとわかった。

 いまの仕事自体がアイデアのタネになっているから、その時のことを思い浮かべながら、手帳にメモするとワクワクしてしまうのだ。

 そして、想像してほしい。

 もしそれが将来の自分の仕事になったらどうだろう?

 自分の思いついたことや気づきが、書籍になったり、講演をすることで多くの人の役に立ったら、こんなに最高なことはない。

 未来のことは誰にもわからないし、それが実現する保証はない。

 ただ、いまはそれが仕事やお金になるかどうかは考えなくていい。

 他の人からどう思われようと、あなたの人生なのだから、関係ないのだ。

 すぐには見つからないかもしれない。人によっては何年もかかるだろう。

 しかし、一度さがしだしてしまえば、それは一生かけて高め続けられる、あなたにとっての宝物になるのだ。

やらないことを決める理由

 新しいアイデアが思い浮かぶと、そこから次々と新しいアイデアが思い浮かぶようになる。

 そうすると、また必要な別の知識を集めてアイデアを深めていこうとする。

 しかし、それでは成功することはできない。

 大切なことは、お客に価値を提供するための行動だ。

 新しい知識を得ることが目的となっていたら、肝心な行動に移るまでがやたらと長いのだ。

 時間が経てば、また別のアイデアが浮かんでくる。そうすると、いままで調べていた知識はまた隅に置かれてしまうのが問題なのだ。

 だから、成功するにはまず、足りない知識を集める習慣を捨てることだ。

 わからないことを納得いくまで調べるのは、スピードが求められるビジネスの世界では致命的なのだ。

 むしろ、あなたに必要なのは、お客が抱えている問題を、適切なタイミングで適切な解決策を提供することだ。

 インターネットが普及して、誰でも簡単に知識を得られるようになった。

 しかし、逆に解決策が多すぎる、何を自分に何があっているかわからない。

 知識が多すぎることで、逆に迷いは深まってしまい、行動することができなくなるのだ。

 まずは、あなたの方からそういう習慣を捨てることだ。

 不完全な知識のままでも、まずは行動に移すことだ。

 とにかく今ある知識や経験をもとに始めるのだ。

 やっていくうちに、本当に必要な知識をすぐに調べてアップデートしていけばいい。

 最初からやることを増やしてはいけない。逆にやらないことを決めて、とにかく行動に移すことだ。 

時間に対する自分の取り組み方を変える

 時間は誰にとっても平等だ。にもかかわらず、仕事で成果を出せる人とそうでない人がいるのはどうしてなのか?

 人と比べて自分は忙しいとか、プライベートとのバランスを取れていると感じていても、それだけでは不十分だ。

 なぜなら、時間は誰でも平等に与えられている。

 だから、付け加えたりすることはできないし、足りなくなることもない。

 忙しくなればなるほど、やらなければいけないことが増えていく。すると、本当にやるべき重要なことにじっくりと取り組むことができなくなるのだ。

 決められた時間内に仕事を終わらせて、プライベートを充実させようとするのも、結局は同じことだ。

 仕事を終わらせることが目的になると、それ以上の価値を生み出すよりも、目の前の仕事をいかに早く片づけるかが目的になってしまう。

 これでは、成果をあげることはできない。

 大切なのは、限られた時間の中であなたがどのように過ごすかを決めることだ。

 目の前の仕事に集中して、人の2倍行動すれば、その分早く終えられる。

 すべて自分でやることを辞めて、本当にやるべきことに集中する。

 ただ終わらせることが目的になっていないか、常に自分に問いかける。

 時には、あらゆることを先延ばしにしてでも、優先順位の高いものにじっくり取り組む必要が出てくる。

 時間に対するあなた自身の取り組み方を変えることで、結果が変わってくるのだ。

 

お客の側に立ってみる

 価値あるものを提供したいと思ったら、まずは自分がいいお客になることだ。

 お買い得だったり、人からもらったものよりも、実際に自腹を切って買ったものの方が価値を感じやすい。

 あなたが実際にお金を出して買ったものは、何らかの価値を感じて手に入れたものだ。

 なんとなく何かを感じて、自分の中でそれを買いたい、手に入れたい!という強烈な欲求になって購入する。

 そうゆう「見えないチカラ」がどういうものなのか、どのように提供すればいいのかを徹底的に学ぶのだ。

 自分が買う側だったら、どういうものが欲しくなるのか、どんなところから買いたいと思うのかをメモする。

 どういう言葉だったら、買おうと思うのか、参考になるページがあれば書き写してみる。

 自分がお客の立場になってみれば、学ぶべきことは山ほどあるのだ。