自分を犠牲にしない生き方

「より少なく、しかしより良く」

仕事が楽しくするには、上の役職になったつもりで取り組む

 仕事が楽しくないのは、やり方が自分に合っていなかったり、周りの期待や見栄があるからだ。それでは、どんなに頑張ってもやればやるほど辛くなっていく。

 どうすれば楽しくなるのか、と悩んでいても答えは出ない。なぜなら、会社員としてのセルフイメージでは、周りから言われた通り、ただ仕事をこなすことが目的となっている。

 朝起きて出勤するのがつらい、そこにいるだけで早く帰りたくなるから、目の前の仕事を楽しくやろう!という意欲が湧いてこないのだ。

 そうゆうときは、自分のセルフイメージを変えることだ。何もすぐに会社を辞めて独立する必要はない。「もし自分がこの会社の上司や経営者だったら、どうするだろう?」と想像してみるだけでいい。

 そうすると、今までやっていた作業がムダなことだらけに見えてきて、これをこうしたらいいんじゃないか、とアイデアが少しずつ浮かんでくる。それを一つずつやってみればいい。

 例えば、あなたの上司がどんな仕事をしているのかよく観察すると、自分の仕事に加えて、部下であるあなたのことを管理したり、さらにオーナーからの仕事の依頼に対応している姿が見えるだろう。

 あなたがこなしている仕事は、上司が本来やる仕事に専念してもらえるように整理整頓しておく必要があるものなのだということが理解できる。

 それをしっかりこなして、かつもっといいやり方を見つけていけば自然と上司からの評価も上がる。上司が気持ちよく仕事をして出世することができれば、今度はあなたがその役職に就く可能性が高い。

 しかも、上司の仕事ぶりをしっかりと観てきたので、いつでも自信を持って『やります!』と即答できる。

 自分が楽にできる方法を見つけていけば、頑張る必要がなくなる。常に上の役職を想像しながら目の前の仕事をこなしていけば、自然といろいろ楽しくできるようになるからだ。楽しければ、ゲームをするように時間を忘れていつまでも取り組むことができる。

 やればやるほどスピードも上がってくるから、さっさと仕事を片付けたら、あとは自分の好きなことをやる時間にすればいい。将来独立したいと思ったら、経営者の仕事を観察したり、本を読めばいい。まったく別のことに興味があったら、その時間に人とあったり、誰かに弟子入りして勉強させてもらえばいいのだ。

 仕事が楽しくないと感じるなら、それを周りのせいにせず、自分から意識を変えて行動することだ。そうすれば、本当に自分がやりたいことをやって、仕事だけでなく人生も心から楽しめるようになる。