自分を犠牲にしない生き方

「より少なく、しかしより良く」

自分で選べることだけやりなさい

 世の中には、自分の意志で選択できることと、できないことがある。例えば、今日は朝六時に起きて勉強しよう、というのは自分で選択できる。一方、周りの人からどう思われているのか、自分がやったことに対する評価については選択できない。

 自分らしく生きるにはどうすればいいのか?それは、自分で選択できることをできる限りやること、そして自分で選択できないことは一切気にしないことだ。

 他の人からどう思われても、それを選択することはできない。だから、気にしてもしょうがない。大切なのは、それを踏まえてあなた自身がどのように行動していくかということだ。

 仕事ができるようになりたい!と部下から言われることがあるが、それは一体なぜそう思っているのか? 周りからよく見られたい、もっと給料をもらいたい、足を引っ張らないようにしたい、結局は全部周りからよく見られたいという気持ちがあるのだ。

 どんなに頑張っても、周りの評価を選ぶことはできない。しかも、その時の状況や気分によって変わるから、絶対に正しい評価などというものはない。そんなものに、自分の大事な時間や労力を割く価値が本当にあるのだろうか? もっとシンプルに、自分が決めたことを納得いくまでやってみる方がよっぽど楽しく生活できる。

 不思議と自分で選んだことをやっていると、周りからの評価もよくなる。頼まれてもないのにどんどん自分からやってあげたくなるから、お返しに商品やサービスを使ってくれるようになるのだ。

 自分では頑張っているわけでもないし、本当に好きでやっているだけだから、『こんなに好きなことをやっているのに、お金がもらえるなんて申し訳ない』ような気持ちになるだろう。それをやること自体が楽しいから、もっとやりたくなる。やればやるほど、ファンが増えてお金もいただけるようになる。こんなに楽しい生き方はないだろう。

 何もほんの一部の才能がある人に限った話ではない。普通の人でもまったく同じだ。今の仕事がうまくいかない、人生を変えたい!と強く想った時に、あなたは本気になってこれからどう生きるかを考えて行動するはずだ。どうせやるなら、今までやっていたことや得意なことではなく、本当にやりたいことをやってみてほしい。