自分を犠牲にしない生き方

「より少なく、しかしより良く」

自信がないから営業が上手くいく三つの理由

 あなたがもし自分に自信がないと感じているなら、むしろチャンスかもしれない。
 自信がない人は、自分のことをあまり話そうとしない。むしろ、上司やお客様の方が九割以上話していて、あなたはむしろ聞き役に回っているのだ。
 相手が十分に話終わったら、今度は相手からあなたの意見を求められる。でも、話すのが苦手なので、余計なことはなるべく言わずに必要なことを一言で済ませようとする。すると、相手は納得して話が進むことが多い。なぜそうなるのだろうか?
 まず、多くの人は自分の考えていることを話したがる。それに対して、聞き役になる人が圧倒的に少ないのだ。あなたは、相手の話にうなづいたり、途中で口を挟むことが少ないので、相手は警戒することなく話をすることができるのだ。
 次に、話をする人はたいてい話が長い。途中までよくても、話が脱線したり、同じ話を何度も繰り返したりするから、いつ終わるのかわからない。だから、話が短くて目的がしっかり伝わる方が物事が決まりやすくなる。
 最後に、結局どうして欲しいのかがわからない。指示があいまいで、具体的にいつまでに何をすればいいのかがわからないから、何度も繰り返し打ち合わせをしなければならなくなる。何度も人に会うことが苦手なので、手短に指示を出すことに慣れているのだ。
 話し方や伝えるトレーニングはよくあるが、話を聞くトレーニングをしている人は少ないように感じる。日頃から自分の意見を先にいう前に、相手の話している内容に興味を持って耳を傾ける、質問をする、短く一言で用件を伝えるように意識してみるといい。手のことをよく観察して、本当の要望を探る習慣をつけることだ。