自分を犠牲にしない生き方

「より少なく、しかしより良く」

終わりを思い描く習慣

 なんの目的もなく、ただなんとなく始めた計画はたいてい長続きしない。

 中には、大金をはたいて道具を揃えたり、講座を受けたりすることもある。

 しかし、身につく前にやめてしまえば、それまでに費やした時間もお金もすべて無駄になってしまう。

 まずは、限られたものを大切にする習慣を身につけることだ。

 なぜそれをやるのか、具体的には何をするのか、それを決めるのはあなた自身の生き方や働き方にある。

 スティーブン・コヴィーの『7つの習慣』に、「終わりを思い描く」という教えがある。

 これは、人生の最終目標を常に頭において、今日一日を生きる大切さを伝えている。

 仕事の人間関係に疲れたり、ほかにやりたいことも見つからないと、なんのために生きているのかがわからなくなったしまう。

 いまを精一杯生きていけなければ、このまま死ぬまでつまらない人生を生きていくことになる。

 やればやるほどつまらなかなってしまうし、何をやっても長続きしないのだ。

 では、どうすればいいのか?

 まず最初に人生の最期にどんな人に囲まれていたいのか、どんな人生だったのか、周りの人たちにどんな影響を与えたのかを想像してみるのだ。

 僕は、自分が好きなことをやって、大切な家族や友人から祝福されて、心からいい人生だったと言えるようになりたい。

 いまやっていることが、その人たちの生き方や働き方に影響を与えることになるたしたら、どんなに素晴らしいことだろう。

 それを実現させるために、今日一日があると考えてみたらどうだろうか?

 ただ思いつきでやるだけでなく、終わりを思い描きながら、心からやりたい!と思ったことをやってみる。

 どんな経験も、そのための土台となると考えてやってみればいいのだ。