自分を犠牲にしない生き方

「より少なく、しかしより良く」

お金より、充実感を高める理由

あなたは、もっと効率的に働いて、たくさん仕事が出来れば問題が解決すると思ったりしていないだろうか?

 

それは違うと、僕は考える。

 

自分には足りない、もっとやろうとするのは簡単だ。

やりたいことは、たくさんある。

将来の不安から資産を作ったり、もっとお金を稼がないといけない。

これだけ頑張ったから、旅行したり買い物したりするのも、自分へのご褒美だ。

 

僕は、こういう考えが危険だと考えている。

 

どれも、お金にフォーカスしているからだ。

 

お金にフォーカスするというのは、自分の考えや行動の基準を、すべてお金に当てるということ。

 

これくらい働けば、これくらいお金が手に入る。

そのお金で、自分のために、もしくは家族のために使う。

何も間違っていない。

当然の欲求として、脳に標準装備されているからだ。

 

そういう欲求を刺激する仕組みが世の中にはたくさんある。

スマホを持っていれば、老後の不安を避けるための魅力的な仕組みがたくさん紹介されている。

欲しいものはボタンを押せば手に入る。

 

自分で情報を探すのは面倒くさいし、欲しいものはすぐに手に入れたい。

欲求を満たすだけなら、ただ流れに身を任せてしまえばいい。

人生の目標も高い理想も必要ない。

周りと違うことをして、批判されたりバカにされることもない。

 

問題は、そういった欲求を満たすために、自分や労力と引き換えに、お金を手に入れることで解消しようとすることだ。

 

自分はこれだけ仕事をしているのに、給料が少ない、もっと欲しいと思うほど、仕事に対してやりがいも充実感も感じなくなる。

 

仕事の人間関係も上手くいかなくなる。

 

お金は欲しいけど、実はそこまで頑張りたくない。

自分が疲れないように仕事をして、早く欲しいものを手に入れたい。

 

周りからすれば、全然仕事に集中していないように見える。

だから、もっと集中するように注意する。

それに対して、当然、反発する。

自分のやり方や考え方を否定されたくない。

周りとはなるべく深く関わらない、適当に合わせておけばいいだろうと考える。

 

お金にフォーカスすればするほど、お金は逃げていく。

 

では、どうすればいいか?

 

お金にフォーカスするのをやめることだ

 

欲しいものがあったら、「それは今自分に必要なのかな?」と問いかけてみる。

 

その時は欲しいと思っていたけど、買ったとたんに使わなくなるものがある。

それは、あなたにとって必要ないものだから、手に入れてしまえばそれで済む。

それを買おうとしていろいろ調べた時間、購入にかかった費用、その支払いを埋めるために、仕事をする労力のすべてがかかっている。

 

  • 必要だと判断したら、すぐに買う。
  • 満足いくものを、長く使う。
  • 余ったお金は、貯蓄や運用に回す。

 

自分の満足が満たされたら、今度は他人や会社、地域に、目を向ける。

 

自分が出来ることで、その人に役立つことは、ないか。

  • この資料を用意しておくだけで、仕事がはかどるかもしれない。
  • 前にあの人が言ってたことを調べておけば、役に立つかもしれない。
  • 最近、疲れているみたいだから、話を聴いてみよう。

 

特別なスキルや知名度がなくても、今すぐできることは、たくさんある。

お金に目をむけて、自分の欲求を満たすことは自然に起こることだと理解する。

 

  • 自分を管理して満足した生活を送ること。
  • 周りの人や環境に意識を向けていくこと。

このふたつをバランスよく、日々の生活に取り入れる。

 

そうやって意識していても、仕事で疲れたり、嫌になって衝動買いしてしまうこともある。

もっと勉強しようと思って始めたら、書くと決めた日誌を書き忘れる。

 

まだまだ習慣になっていない。

意識するのは、疲れるしやりたくない。

それでも、無限にお金を追いかけ続けるよりは、バランスよく充実した生活を送りたい。