自分を犠牲にしない生き方

「より少なく、しかしより良く」

セルフイメージを高めると、収入が上がる?

 同じ学校で勉強をして、同じ職場に入ったのに、年々給料が上がっていって出世していく人もいれば、万年成績が最下位で給料が上がらない人もいる。この違いはどこからくるのだろうか?

 答えは、セルフイメージにある。セルフイメージとは、仕事をする目的や将来自分がなりたいイメージ(自分像)のことだ。

 給料が上がらない人は、このセルフイメージがとても低い。自分がうまくいかないのは、上司や会社が理解してくれないから、まだまだ知識が足りないから勉強の途中で上手くいかないなど、自分自身の課題から目を背けて外側に原因を求める態度や内面からくる自信が低いのだ。

 一方、給料が上がっていく人は、セルフイメージが高い。自分がどれくらい給料をもらいたいのかが明確で、そのために必要な要素をしっかりと体系的に身につけていく習慣がある。やればやるほど給料や評価が得られるから、ますますモチベーションが上がり、自信もついてくる。やがて、独立してさらに多くの人を幸せにしたい、もっとこの喜びを周りの人たちと分かち合いたいという気持ちから、お金や人脈が向こうから寄ってくるのだ。

 要は気の持ちようなのだが、それに目を向けるだけで日々の充実感がまったく違ったものになる。今の仕事にやりがいが見つけられないのは、自分がこの先どうしていきたいのかがわからないからだ。辞めたら生活できなくなるから、生きるために働くのはどんな仕事でも辛く逃げたいものだ。

 どんな理由でも、人からの受け売りでもかまわない。とにかく何のために仕事をしているのかを、自分自身で決めることだ。働いたらあれが欲しい、将来海外で生活するためにお金を貯める、自分の好きなことをして人から喜ばれるために必要なものを身につけるなど、どんな人にもそんな内なる想いがあるはずだ。

 成功している人の言動を観察したり、本を読めば考え方の違いも分かる。自分は何をしたいのか、そのために何が必要なのかを明確にしよう。