自分を犠牲にしない生き方

「より少なく、しかしより良く」

行動してもらうために伝える

 色々と学んでいるのに、実践になるとまったく活かせない人がいる。

 そういう人は「それってどういうことなの?」と聞くと、ほとんどうまく説明できない。

 それは、勉強が目的になってしまい、相手にとって役に立つ知識になっていないからだ。

 あなたが学ぶ理由は、相手に行動してもらうためである。

 自社の商品を買ってもらう、申し込みをしてもらう、資料を請求してもらう、など目的の行動をとってもらうのだ。

 ただし、どんなに知識があっても、それが相手にとって間違ったタイミングだったり、必要としていない知識では意味がない。

 まだ検討段階なのに、あなたがいきなり売り込みを始めたら、あなたから買おうという気にはならないだろう。

 自分の知っていることを順序通りに説明することができても、お客様に伝わっていなければ行動に移してもらうことはできないのだ。

 あなたは、ただ相手が行動に移すことを手助けする立場なのだ。

 どうしたら行動する大切さをきちんと理解していただけるのか、どんなメリットがあるのか、また行動しないとどんなデメリットがあるのかを伝えることだ。

失敗は当たり前。だったら慣れておけ

 失敗を引きずったままだと、周りの目を気にしたり、新しいことに挑戦することができなくなる。

 自分のやりたいことや実現したいことを犠牲にしてしまう人生を選んでしまうのだ。

 そもそも、サラリーマンの失敗なんて、大したことはない。

 「責任をとります」と言っても、それは上司や社長が取るものであって、あなたには責任をとることなんてできない。 

 仮に失敗して落ち込んだからといって、3日間会社を休んだとしよう。

 その間、あなたの代わりに誰かが仕事をこなすだろう。

 結果、あなたがいてもいなくても会社は回るのだ。

 あなたはいくら失敗しても許されている。

 だったら、難しい仕事に挑戦して何度も失敗すればいい。

 そうすれば、スキルを磨いて経験も積める。それだけやらせてもらっているのに、上司から指導も受けられて、おまけに給料も休みももらえるのだ。

 これだけ素晴らしい機会は今しかできないのだ。

 あなたが落ち込んだり、今の仕事がつまらないという理由で、仕事を辞めるのは待ったほうがいい。

 どうせほかの場所でも失敗するのだから、今のうちに慣れておけばいい。

 

目標設定は、最終ゴールからイメージする

 どんなに細かい計画や目標を設定しても、あなた自身の気持ちがついていかないと続かない。

 どんなにやりたいことがあっても、自分自身が心から望むものでなければやり遂げることはできないのだ。

 日々の仕事をしながら、次から次へとやるべきことが増えていく。仕事がたまれば溜まるほど、仕事に追われるだけで本当に自分が望むことを考えないようになる。

 これはあなたの意志の弱さではない。単に、計画や目標の立て方が間違っているのだ。

 それ自体を続けることを目標にしてしまうと続かなくなる。ただでさえ退屈な仕事をしているのに、退屈な目標を立ててしまうとますますやる気がなくなるからだ。

 目標を立てるときは、最終的に自分が望む人生を想い描くことだ。

 どんな場所に住んでいて、誰とどのように過ごしているのか、どんな仕事をしているのか、自由な発想でイメージすることから始めてみる。

 さらにそれを人に話してみる。見つからなければ手帳に書き込んで、毎日寝る前にイメージする習慣を身につけよう。

 何かを達成している自分の姿を先取りすることが、三日坊主で終わらない長期的なモチベーションになるのだ。

自分ではなく、相手の悩みに目を向ける

 うまくいかないときほど、自分の知識や技術を上げようとする。

 しかし、それは本当にお客様が求めているものでなければ意味がない。

 むしろ、やればやるほど自己満足で終わってしまう。

 うまくいかないのは、勉強不足が原因ではない。

 相手の立場に立って物事を考えられない視野の狭さなのだ。

 例えば、自分の身近な人がどんなことに悩んでいるのか、一言聞けばいい。

 いまあなたが持っているもので、その人の悩みを少しでも早く解決してあげればいい。

 よくないのは、わからないから調べてから解決しようとすることだ。

 そんなことをしているうちに、あなたは飽きて、また別のことに目が向いてしまう。

 その間、相手の悩みは一向に解決されないのだ。

 しっかりと相手の悩みに目を向ければ、いくらでも解決できる問題はあるのだ。

 

思考がいまのあなたをつくる

 いまこの瞬間に考えていることが、今日一日のあなた自身を作っている。

 朝起きて会社に行くことを決め、仕事をする。

 何を食べて、暇な時間に何をするのか、そのすべてはあなた自身が選んでいるのだ。

 いまやっていることがつまらないと感じているなら、それを面白くするにはどうすればいいか考えてすぐにやってみればいい。

 楽しんでやっているうちに、少しずつ経験を積み重ねていけば、もっとうまくできるようになる。

 それを人に教えたり、困っている人を助けることができれば、目の前のことに没頭できるようになる。

 結局は、思考の積み重ねが将来のあなたを作っていくのだ。

 もし会社を辞めたいと思っているなら、いまできる最大限の準備をしていると自信を持って言えるだろうか?

 そうではないなら、いま辞めてもどんな道を選んでもうまくいくわけがない。

 あなたが何をどうしたいかわからなければ、誰も決めてくれないし助けてもくれないからだ。

 いまやることは自分がやるべきことを精一杯こなすこと、結果を出すことだ。

 そして、あなたが会社を辞めるときに上司から「辞められたら本当に困るから、考え直してくれ」と言われるくらい成長することだ。

 

何のために仕事があるのか?

 あなたは、今の仕事にやりがいを感じているだろうか?

 もし感じていないとしたら、それはなぜか?

 それは、何のために仕事があるのかを考えたことがないからだ。

 何のために仕事をするのかではない。

 自分が仕事をするのは、お金を稼いで生活するためだったり、好きなことのために仕方なくやっているかもしれない。

 だが、その仕事が何のためにあるのか、つまりどんな人に役立てたいのかを考えると、世界は一変する。

 例えば、このブログは20代の部下に対して感じたことや実際に伝えたことを書いている。

 それを読んだ20代のビジネスパーソンやその上司にあたる人にとっての悩みやストレスが少しでもなくなればいいと思っている。

 忙しくてなかなか情報を集められないという人でもすぐに読めるような分量にしたり、すぐに行動に移せるものを提供している。

 このように、誰のためにやっているのかを意識するだけで、仕事に対する取り組み方も変わる。

 だれか一人でも役に立ってくれれば、それだけでやりがいを感じられるようになる。

 応援してくれる人がいれば、結果として自分の生活もやりたいことも実現していくのだ。

批判は流さず受け止める

 批判をされることは、必ずしも悪ではない。むしろ、素直に受け止めれば成長するきっかけになる。

 対象となるのがあなたの人格であれば、それは単なる誹謗中傷だ。そんな人間のことはまったく気にする必要はない。

 そんなことをして自分の時間を費やしているのは、頭一つ抜きん出ている人を自分たちのレベルに引きずりおろそうとしているのだ。

 真の批判は、対象があなたに対してではなく、さらなる成長のために向けられるものだ。

 どうすればお客様に喜んでもらえるか?あなたのその判断は、本当にお客様のためにしたことなのか?

 それを徹底的に考えぬくのだ。

 だから、あなたが中途半端な仕事をすれば、容赦なく批判される。

 でも、それはお客様のためであり、結果としてあなた自身の成長につながるチャンスでもあるのだ。

 批判されるのは誰でも避けたいし、流してしまいたい。

 でも、それを受け止めと決めることだ。

 そうすれば、自分の足りない部分に気づかせてくれるかけがいのない経験になるのだ。