成功体験をうまく捨てること
何度も同じことで上司から怒られるときは、今までの成功体験にしがみついて新しいやり方に対応できないことが多い。
『あの時はああ言ってたのに』『言ってることがいつも違う』と文句を言って、自分が変わらなければ評価も成果も変わることはない。
一度成功したと感じると、人はなかなかやり方を変えようとしない。その方が楽だし、頭を使わなくても仕事を済ませることができるからだ。しかし、状況は常に変わっていくのだ。
上司の仕事の状況によっては、もっと詳しい情報が必要だったり、結論だけを求めてくる場合もある。それを察しないで、いつもと同じ対応をしていてはきちんと正確に情報は伝わらず、上司とのコミュニケーションもうまくいかなくなる。
今までそうやってきたからといって、その状況の変化に対応していなければ、仕事が処理できず柔軟性がない人として信頼を失うことになる。
それを踏まえて、相手の立場だったらどうゆう対応がふさわしいかを考えてみることだ。『以前はこのように対応しましたが、今回はこうゆう理由で変更しました』といえばきちんと伝わる。
その上で、もっとこうしてほしいという要望があれば、すぐに修正して提出するのだ。
そもそも仕事を振った上司は、あなたに完璧な答えを持ってこいとは要求していない。今必要なものをいかに早く提出する、さらに必要なものを付け加えたり、あなたの独自の考えを求めているのだ。
自分のやり方や考えていることは、相手はまったく知らないという前提でいることだ。逆に相手はこれくらいのことは知っているだろうと思い込んでいると、余計な質問を相手にさせてしまうことになる。
上司への報告は、話の結論は何なのか、その結論に至るまでの根拠は何なのかを順序よく伝えるスキルを身につける絶好のチャンスなのだ。直接話すだけでなく、メールや報告書などでも同じだ。
今のトレンドや未来予測などの情報も常にチェックしておくべきだ。上司から『最近、こんなのが流行ってるってニュースでやってたけど知ってる?』と聞かれたら、即答えられるようにしておく。
そうすれば、上司は何かあったら他の誰でもなく、まずあなたに意見を求めるようになるだろう。