孤独を楽しめば、心は癒される
ひとりになりたくない、世間に取り残されたくないと言って、やたらと人と会いたがる人がいる。
かといって、特に話したいこともなければやりたいこともない。
ただ、ひとりになるのが怖い。
本当に怖いのは、ひとりになることではなくて、自分がその他大勢の中のひとりであることに気づいていないということだ。
人が集まるところに行っても、あなた自身が何の目的もなければ意味がない。
存在している価値がないのだ。
そして、同じように周りにもひとりが怖いから、誰かと会って安心したいという人であふれている。
ただ挨拶を交わすだけで、そのあとなんの発展もない集まりに、わざわざ足を運ぶ理由はない。
いっそのこと、進んで自分からひとりになることを選べばいい。
ひとりなら、ほかの人の目を気にすることなく好きなように時間を使える。
知りたいことがあれば、その時間を使って勉強する。
行きたいところがあれば、自分で準備して好きなときに行けばいい。
ひとりになることで、初めてやりたいことを好きなようにできる。
そうやって、まずは自分自身を楽しませる。
ひとりになることが怖いどころか、楽しめるようになってくる。
あらためていまの環境や人間関係を見直すと、いまのあなたには必要ないものがたくさん見えてくる。
ひとりの時間を楽しめれば、いらないものはすぐに捨ててしまおう。
そうすればもっと自分の時間を大切にできる。
職場や人間関係に不満がある人は、ひとりの時間を楽しめないのだ。
やりたいこともよくわからないから、とりあえず片っ端から手をつけては、すぐに飽きてしまうのだ。
いまあるものはほとんど捨ててもかまわないものだ。
とても捨てられないと思うくらい大切だと思っていたものが、よくみたらもういらないものになっている。
なにかを捨てるには、「いまの自分に本当に必要か?」という目で選ばないといけない。
ひとりでいることで、なにを選んでなにを捨てるか、その基準がつくられる。
だから、まずはひとりでいることから始める。
すぐにひとりになるのが難しければ、散歩したり、トイレの中でもかまわない。
カフェでひとりコーヒーを飲んで過ごしてもいい。
とにかくひとりの時間をつくってみることだ。
少しずつでも、人とあわない時間をつくれば、それだけ自分の内面に目を向けられる。
そういう時間を楽しめるようになれば、孤独が怖いということはもうなくなる。
自分にとって心地のいい時間を持つことができる。
ひとりになってみることで、心は癒される。
【やってみよう】
人と会うのをやめて、ひとりの時間を過ごしてみよう。