自分を犠牲にしない生き方

「より少なく、しかしより良く」

「仕事が長くてつらい」を一瞬で変える方法

 もし今すぐ営業成績を上げたいと思ったら、「早く帰りたい」と言うのをやめることだ。

 代わりに、「もう終わりなの?」という言葉を使うことだ。

 あなたが仕事を終わらせて、早く帰りたいと思ったら、口には出さなくてもお客様に必ず伝わる。

 そういう社員が一人でもいる会社には、自分の悩み事を相談したり、解決してもらいたいとは思わないだろう。

 お客様が来なければ、会社は成り立たない。

 そうなれば、あなたの給料も減ってやる気もなくなっていく。どうせ働いても給料が上がらないのだから、さっさと家に帰りたくなるのだ。

 そして、あなたは必ずと言っていいほど、上司や会社の陰口を叩くようになるだろう。

 でも、原因はそこではない。

 あなた自身が、目の前のお客様や仕事から目を背けた結果が、いまの自分の状況なのだ。

 いま目の前の仕事や人にだけ目を向けてみよう。

 いま自分がやることはなにか?

 目の前の人はどんな悩みを持っているのか?

 意識を集中させて、思いついたことから即行動に移すのだ。

 そうすると、次から次へと足りないものが出てくる。

 それを一つずつこなしていくうちに、気がついたら何時間も経っているのだ。

 「え?もう終わりなの?」と消化不良を起こしてしまうくらい、充実感に満ちているのが感じられるようになる。

 たとえすべてが終わらなかったとしてもかまわない。

 なぜなら、次の日にやることがすでにわかっているから、明日が来るのが楽しみでしょうがないからだ。

 そんなあなたの営業成績があがらないはずがない。

 とにかく自分のやることが明確になって、ゲームをクリアしていくように活き活きと仕事をしている様子を周りは必ずみている。

 そうゆう雰囲気を持った人には、自然と人が寄ってくるのだ。 

 むしろ、今度はやりすぎに注意しないといけない。

 楽しすぎるからといって、オーバーワークだと気づかないほどつづけていたら、心と体のバランスが崩れてしまうからだ。

 しっかりと目標に集中しつつ、新しいアイデアや心の安定を保つために、ゆっくりと休んだり、大切な人との時間を過ごすことだ。

 一見成功するには遠回りかもしれない。

 けれど、あなたが健康で充実した生活を送れば送るほど、喜ばせることができる人も増えていくのだ。