自分を犠牲にしない生き方

「より少なく、しかしより良く」

一生の仕事の見つけ方

 あなたには、時間を忘れてやってしまうことがあるだろうか?

 もしあるとしたら、あなたは幸運だ。

 なぜなら、それが一生の仕事になる可能性があるからだ。

 やりたいことが見つからないという人は、昔から周りの期待に応えようと努力してきた。

 それなりの地位についている人もいれば、思った通りの仕事につけていない人もいる。

 しかし、すべては自分で選んだのだということを自覚しないと、どんなことをしてもやりたいことは見つからない。

 周りから言われたからだとか、儲かりそうだという理由でやっていても、いずれ行き詰まる。

 なぜなら、自分が「これはやりたいことじゃないな」という感覚は、どんなに頭で考えても変えることはできないからだ。

 では、どうすればいいのか?

 それは、あなたがすでに無意識にやっていることに目を向けるのだ。

 例えば、ふだん時間があればやってしまうことはないか?

 明日仕事があるけど、辞められずについやってしまうことはあるか?

 自分の行動を見つめなおして、探し出してみることだ。

 例えば、僕は昔から学校の机に落書きをよくしていた。覚えたい歌詞があったら、授業中でも夢中で書いていた。

 大人になってからは、手帳に思いついたことをすぐに書くようにしている。読者をしていると、自分がいいと思った言葉やアイデアを書き留めてしまう。

 だから、自分には何かを書くことが向いているのだとわかった。

 いまの仕事自体がアイデアのタネになっているから、その時のことを思い浮かべながら、手帳にメモするとワクワクしてしまうのだ。

 そして、想像してほしい。

 もしそれが将来の自分の仕事になったらどうだろう?

 自分の思いついたことや気づきが、書籍になったり、講演をすることで多くの人の役に立ったら、こんなに最高なことはない。

 未来のことは誰にもわからないし、それが実現する保証はない。

 ただ、いまはそれが仕事やお金になるかどうかは考えなくていい。

 他の人からどう思われようと、あなたの人生なのだから、関係ないのだ。

 すぐには見つからないかもしれない。人によっては何年もかかるだろう。

 しかし、一度さがしだしてしまえば、それは一生かけて高め続けられる、あなたにとっての宝物になるのだ。